土城の傑作! 古宮城(続100名城)

古宮城(愛知県新城市)

★概要

築城年  元亀3年(1572)

築城主  武田信玄

アクセス 新東名 新城IC下車40分

登城日  2023/01/16

★登城まで

長篠城から古宮城へ車で移動。

途中雨が降ってきましたが、木が多いので問題なく登れました。

まずは新城市作手歴史民俗資料館で続100名城スタンプとパンフレットを入手。

登城口を資料館の方が丁寧に教えて下さり、駐車場に停めて白鳥神社から登城。

★縄張り

東西約250m、南北約200m 比高差約25mの独立丘陵地に建つお城でした。

東・南・北は湿地で囲まれ、地続きは西側のみだったと考えられています。

東曲輪群は居住域、西曲輪群は守備の要所でした。

地続きの西側の防御機構が本当に素晴らしいです!!

★歴史

元亀3年に武田信玄三河進出の拠点とするため、馬場美濃守信春に命じて築城。元亀4年に武田信玄が逝去すると、当地の領主であった奥平親子が武田家から離反。奥平氏の援軍として駆け付けた徳川家康が手薄となっていた古宮城を攻め城内から武田軍を撤退させた。その後も武田氏の支配下で機能はしましたが、天正3年には長篠・設楽原の戦いで武田方の支配は終わり、武田の拠点として機能したのはわずか3年余りでした。

★見どころ①

土塁や堀を張り巡らせた巧妙な縄張りがそのまま残っている

すばらしくて何度も感嘆の声をあげました。

📸主郭南の横堀

登城してすぐ立派な横堀が現れました。これだけでも立派です。

しかしこれ以上のものが今後沢山登場します。

📸本丸南側虎口(両袖枡形)正面

📷本丸南側虎口(両袖枡形)上から

傾斜によって内部が見えなくなっている両袖枡形虎口は武田氏城郭によく見られます。

上から見ると枡形の様子がよく分かります。

📸主郭(東曲輪)

仕切土塁で東西2つに区分され、上段の間となるよう西側は少し高くなっています。

📸大堀切 東曲輪と西曲輪をつなぐ土橋から撮影

東曲輪と西曲輪を分断する大堀切は圧巻です。

土橋で曲輪同士が連結されています。

東曲輪側は急斜面で堀を登ろうにも上から一斉射撃を浴びせられ撃たれるでしょう。

いや~妄想が広がるお城です。

📸大堀切+竪土塁

 

★見どころ②

城の西側を防衛するド迫力の五重の堀

📸五段堀



これはもう現地で体感してほしいです。

この遺構がしっかりと残っていることが古宮城の魅力です。

今回私は一番ここに感動しました。

写真では伝わりにくいですが、城を攻める気力を削がれます。

 

★その他

📸西曲輪

📸主郭から伸びる竪堀

📸主郭虎口

 

★感想

流石は築城の名手馬場美濃守。

今まで行ったお城の中でもかなり上位に入るくらい気に入りました。

大きな堀や土塁に囲まれて感動しました。

縄張りが明瞭に分かり、攻守両者の立場で楽しめるお城でした。

またぜひ再訪したいお城です。