近世山城の傑作!岡城【国史跡/100名城】

 

築城年   文治元年(1185)

築城主   緒方三郎惟栄

所在地   大分県竹田市大字竹田2889

登城日   2023年4月6日

標高/比高   325ⅿ/100ⅿ

 

★登城まで

中九州横断道路竹田ICで下車。当日はあいにくの雨で傘を差しながら歩きました。駐車場に行くと立派な石垣が目に入ります。入城料金を300円払い城跡へ。

例年は桜が満開の時期なのですが、今年は桜の開花が早かったので残念ながらソメイヨシノは葉桜となっていました。

 

★歴史

緒形三郎惟栄が兄源頼朝に追われた源義経を迎えるために築城したと言われている。

その後大友氏の一族の志賀氏が居城とし、島津軍の攻撃を防ぎ難攻不落の城として知られていた。(豊薩戦争)

大友氏失脚後は1594年中川氏が入城し、中川氏の時代に総石垣の近世城郭となり明治の廃藩置県まで続いた。

瀧廉太郎の「荒城の月」は岡城をモデルに作曲されている。

 

📸阿蘇溶結凝灰岩の岸壁

阿蘇山の噴火により流れ出した火砕流でできた岩盤。実際に見た方が迫力満点。

 

📸大手門跡

📸古大手門跡

📸西の丸跡 城内最大の曲輪

📸中川民部屋敷跡

📸近戸門跡

残念ながら立ち入り禁止ですが、ここは家臣や領民の出入り口だったよう。

ここを抜けた先に大きな横堀があるそうです。見たかったな~~!

 

📸中川覚左衛門屋敷跡

板が張られており間取りが分かるようになっています。

ここは本丸方面の石垣が一望できて素晴らしいです。

📸埋門

📸西中仕切跡

折れ曲がった通路が敵の侵入を阻みます。

防御機構としてはここが面白いところ。

📸三の丸 石垣

📸太鼓櫓&鐘櫓跡

岡城の中心部への入り口。このあたりの石垣は近世城郭らしさがありますね。

📸三の丸から本丸を眺める

📸二の丸と瀧廉太郎像 奥には月見櫓跡

📸本丸

📸御廟所跡

📸清水門跡

📸下原門跡

📸中川但見屋敷跡

 

★感想

近世城郭で総石垣の山城。さらに保存状態が良好なお城は少ないので感動しました。

残された石垣から当時の建造物の姿や防御機構を想像するのが最高に楽しい!

ARアプリもありましたが、雨だったので傘もありカメラを守るためにも写真1つでも時間がかかるのでそこまでの余裕はなく残念。

でもとても気に入ったので再訪すると思います!その時にはアプリも利用したい。

雨だったので幻想的な雰囲気が出ていました。景色を見られなかったのは残念です。

色々な石垣の積み方が見られます。そこも魅力かと思います。

大分県は自然が豊かでとても良いところでした。

 

彦根城【100名城/国宝天守】

〇築城年  1622年(元和8年)

〇築城主  井伊直継

〇アクセス 車:彦根IC下車約15分 電車:彦根駅から徒歩約15分

〇登城日  2023年3月20日(一部過去Picあり)

 

1603~1622年という年月を費やし築城された、国宝天守を持つ彦根城。遺構の残存も良好で私も大好きなお城です。

彦根藩初代藩主井伊直政徳川四天王の一人として名高い。

個人的に井伊直政と言えば関ケ原の戦い福島正則との先陣争いのエピソードが好き。

近畿の7大名によって築城された天下普請のお城。完成したお城に入ったのは息子の井伊直継です。

他にも有名な城主としては井伊直弼がいますね。

 

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ちなみに彦根城は様々なお城から移築して作った、いわゆるリサイクル城。コストを抑えられるし破城となったお城がほかのお城の中でも生きている感じがして感慨深い。

 

📸登り石垣

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全国的にも珍しい登り石垣を見ることができます。これは本当に感動もの!

 

📸廊下橋と天秤櫓(重要文化財)

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廊下橋から続く門があり、両端には二重の隅櫓が天秤のように見えます。石垣の積み方が左右違うのが特徴。

向かって右が牛蒡積み、左が落し積み。下は堀切となっており、廊下橋を落とすと上から攻撃できる+城内への侵入を防いでいる。

 

📸太鼓門・続櫓(重要文化財)

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📸天守(国宝)

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彦根城天守は何と言っても破風が多く使われていて廻縁に花頭窓と外観が華麗ですね!

大きさはないけれど、見た目で圧倒されます。

3層3階。ちなみにこれは大津城天守の移築。

防御にも優れており、隠狭間や破風の間など工夫が沢山あります。

私が彦根城を好きな理由の1つが華美な外観に反して戦闘力高めであること!

 

📸西の丸三重櫓・続櫓(重要文化財)

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📸馬屋(重要文化財)

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📸本丸御殿再現

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📸名勝 玄宮園

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お目当てのひこにゃんに会えました。

 

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動きが本当に可愛いです。何度も訪れた彦根城ですが、ひこにゃんは初めてでした。

井伊直孝が大木の下で雨宿りしているところ、白猫が手招きをしていて近寄ったら大木に雷が落ちて難を逃れました。

この伝説の猫ちゃんがモデルとなっています。

 

彦根城は遺構も良く残っており、何よりも現存天守の存在感と戦闘力の高い縄張りや防御機構。

私も大好きで何度訪れても飽きません。いろいろな季節に行きたいところ。

土城の傑作! 古宮城(続100名城)

古宮城(愛知県新城市)

★概要

築城年  元亀3年(1572)

築城主  武田信玄

アクセス 新東名 新城IC下車40分

登城日  2023/01/16

★登城まで

長篠城から古宮城へ車で移動。

途中雨が降ってきましたが、木が多いので問題なく登れました。

まずは新城市作手歴史民俗資料館で続100名城スタンプとパンフレットを入手。

登城口を資料館の方が丁寧に教えて下さり、駐車場に停めて白鳥神社から登城。

★縄張り

東西約250m、南北約200m 比高差約25mの独立丘陵地に建つお城でした。

東・南・北は湿地で囲まれ、地続きは西側のみだったと考えられています。

東曲輪群は居住域、西曲輪群は守備の要所でした。

地続きの西側の防御機構が本当に素晴らしいです!!

★歴史

元亀3年に武田信玄三河進出の拠点とするため、馬場美濃守信春に命じて築城。元亀4年に武田信玄が逝去すると、当地の領主であった奥平親子が武田家から離反。奥平氏の援軍として駆け付けた徳川家康が手薄となっていた古宮城を攻め城内から武田軍を撤退させた。その後も武田氏の支配下で機能はしましたが、天正3年には長篠・設楽原の戦いで武田方の支配は終わり、武田の拠点として機能したのはわずか3年余りでした。

★見どころ①

土塁や堀を張り巡らせた巧妙な縄張りがそのまま残っている

すばらしくて何度も感嘆の声をあげました。

📸主郭南の横堀

登城してすぐ立派な横堀が現れました。これだけでも立派です。

しかしこれ以上のものが今後沢山登場します。

📸本丸南側虎口(両袖枡形)正面

📷本丸南側虎口(両袖枡形)上から

傾斜によって内部が見えなくなっている両袖枡形虎口は武田氏城郭によく見られます。

上から見ると枡形の様子がよく分かります。

📸主郭(東曲輪)

仕切土塁で東西2つに区分され、上段の間となるよう西側は少し高くなっています。

📸大堀切 東曲輪と西曲輪をつなぐ土橋から撮影

東曲輪と西曲輪を分断する大堀切は圧巻です。

土橋で曲輪同士が連結されています。

東曲輪側は急斜面で堀を登ろうにも上から一斉射撃を浴びせられ撃たれるでしょう。

いや~妄想が広がるお城です。

📸大堀切+竪土塁

 

★見どころ②

城の西側を防衛するド迫力の五重の堀

📸五段堀



これはもう現地で体感してほしいです。

この遺構がしっかりと残っていることが古宮城の魅力です。

今回私は一番ここに感動しました。

写真では伝わりにくいですが、城を攻める気力を削がれます。

 

★その他

📸西曲輪

📸主郭から伸びる竪堀

📸主郭虎口

 

★感想

流石は築城の名手馬場美濃守。

今まで行ったお城の中でもかなり上位に入るくらい気に入りました。

大きな堀や土塁に囲まれて感動しました。

縄張りが明瞭に分かり、攻守両者の立場で楽しめるお城でした。

またぜひ再訪したいお城です。

【続100名城】黒井城跡

所在地:兵庫県丹波市春日町黒井

築城年:建武2年(1335)

築城主:赤松貞範

 

猪ノ口山(標高356m)に築かれた山城です。

丹波の赤鬼と恐れられた荻野直正は波多野秀治の寝返りを工作し、明智光秀の猛攻から黒井城を守りましたが、死後起こった2度目の明智勢の黒井城攻めで落城。八上城と共に丹波攻めでお馴染みのお城ですが、大河ドラマ麒麟が来る」ではナレーションで終了。遠くからでもすぐ分かる立派なお城です。※熊出没注意

 

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☝大手道最大の曲輪

 

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☝虎口から入ってすぐ、東曲輪。見える野面積みの石垣は三ノ丸櫓台。

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☝本丸と二ノ丸を隔てる空堀

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☝本丸は360°パノラマ これじゃ敵も丸見え。

 

整備されているのでお城の全容が見えやすい。

八上城とセットで行っても良いのかも知れませんね。

【日本100名城】天下普請の城 篠山城

篠山城へ行ってきました。

 

所在地 兵庫県丹波篠山市北新町

築城主 徳川家康(天下普請)

築城年 1609年

 

大阪城攻略のため西国の抑えとした城です。

ちなみに築城の名手藤堂高虎の縄張りです。

それだけでもうテンション上がりますね!

日本100名城で、スタンプは大書院に設置してあります。

駐車場は有料駐車場が近くにいくつかあります。

 

大書院が復元されており、中にも入ることができます。

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有名な武将の甲冑が飾ってありました。

 

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■大好きな信玄公の甲冑

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この大広間は時代劇に出てきそうな感じでテンション上がりました☆

障壁画が美しいですね。

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石垣も良かったです。

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石垣に残された刻印。

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天守台ですが、天守は作られなかったようです。

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ちなみに天守台の上から波多野氏の居城だった八上城が見えます。

明智光秀丹波攻めで有名なお城です。

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御城印帳、御城印をGET!

八上城の御城印も大書院受付で買えます。

 

ちなみに城敷地内には青山神社があります。

青山氏は江戸幕府三代将軍徳川家光の傅役青山忠俊が有名です。

家光に対して熱すぎる教育をしたものの理解を得られなかったという悲しい人…。

そら春日の局に忠俊に…お察し下さい。

家光公の気持ちも分かるけど彼も結構ぐれていた頃だったからね~という感じ。

お互いの気持ちが分かりますね。

忠俊は家光が将軍就任すぐに減封し、最終的には蟄居となりました。

でも家光、この事を後悔します。

息子は旗本としてお家は再興。しかし当の忠俊は出仕を断ったそう。

このエピソードは大河ドラマ葵徳川三代」で処罰が下される所までが描かれています。

私はこの作品で忠俊エピソードを知りました。

ドラマでは青山忠俊が悪いみたいな描かれ方だったけれど…ちゃんと調べるとまた違った印象を受けるシーンです。

 

最後長くなりましたが、天下普請の篠山城一見の価値ありです!

ぜひ訪城してみてください。

感状山城

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現地案内板にお城のイメージがしやすい絵がありました。

 

感状山城は兵庫県相生市にある赤松氏ゆかりのお城です。

新田義貞の軍を約50日間足止めしたことにより、将軍足利尊氏に感状を授かった事に由来すると言われています。

ただし遺構に関しては宇喜多氏の改修によるものという説が濃厚。

 

羅漢の里という石仏で有名な所に登城口があります。

 

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お城までの道のりはかなり整備が行き届いています。

しかし、実際階段が続くほうがきついのです。

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☝物見岩

物見岩と言うだけあり、絶景です。

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☝Ⅲ曲輪

 

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☝出曲輪

 

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☝南曲輪群石垣

石垣の状態も素晴らしい。野面積みの石垣ですね。

 

 

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☝南Ⅱ曲輪

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☝Ⅰ曲輪からの展望。四方を山に囲まれています。

 

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☝北曲輪群

 

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☝井戸跡

 

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☝大手門跡虎口

総石垣造りで石段は崩れていますが、想像はできますね。

左右に横矢掛りを設けた郭が配置されていたそうです。

 

見どころ沢山、流石は赤松氏の城と言いましょうか。

そして何よりも国史跡でもあり、整備がよくできています。

登りやすく、遺構や自分の現在地も分かるよう標識がされています。

 

パンフレットは羅漢の里にある喫茶店でもらえます。

駐車場は羅漢の里入り口にあります。

ぜひ足を運んでみてください★

新年ご挨拶

あけましておめでとうございます🎍

本年度も当ブログをよろしくお願いします!

 

さてさてお正月は姫路城三の丸広場からお城を眺めました。

 

⬇︎こちらは大晦日の姫路城、東から撮影

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⬇︎正月は三の丸広場から撮影

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贅沢ですね、そして壮大で美しい。

有料区域には入らずですが、普通に見てるだけで楽しめます。

 

さてさてお城巡りでブログ書いてますが、好きになったきっかけを書きたいと思います。

 

まず小学1年生の時、見栄っ張りな子供でした。

誕生日プレゼントに買って貰った本が児童図書、漫画で覚える系の歴史本でした。

これは単に興味あるじゃなくて、知的でしょふふんみたいな(笑)

なんと可愛くない…!!

しかし見てみると日本史にどハマり!!

 

あと叔父が戦国時代が好きで本を何冊も持ってて、そこにも影響されました。

そんな叔父と毎日のようにしたゲームが戦国無双三國無双です(笑)

この頃はこれが歴史なんだ〜と勘違いしてましたが、今は流石に色々な歴史本を読んでいるので矛盾点も分かります。

 

さらに祖父は時代劇をよく見てて、歴史にハマった小学生の私は時代劇ばっかり見てる不思議な子供でした。

なので好きな俳優さんは昭和の素晴らしい方ばかり。

それも60歳以上の俳優さん。

同世代と話が合わないという…ヽ(;▽;)笑

その辺の話相手は母です…

 

ちなみに大河ドラマの原点は義経

新撰組の途中から大河ドラマを見始め、特にお気に入りは風林火山でした。

ちなみにあの頃は、池脇千鶴さんの三条夫人が好きでした(笑)

今だと千葉真一氏の板垣信方が好きです。

 

あの頃はリアルタイム大河ドラマでしたが、最近は過去作品を見てます。

独眼竜政宗徳川家康武田信玄おんな太閤記利家とまつ

この辺の戦国大河は最近めちゃくちゃ好きです。

 

もうずっと日本史が好きで、学生時代授業もテスト勉強も楽しかった。

小学生で覚えたことって、本当に身につくんですよね。

特に戦国時代は色々な人や物に影響を受け、本当に好きです。

 

お城は好きでした。

旅行もお城はよく母と行きました。

でもそれこそ破風や狭間や堀等、城に関する事なんてほとんど知りませんでした。

歴史を知りたくて行っていたので。

それもお城の楽しみ方のひとつですね!

 

でも今ではお城の造りも仕掛けも本やインターネットで勉強しています!

まだまだ知識は少なく、行っては勉強してって感じですが…

お城に行くなら歴史だけではなく、お城そのものを楽しみたい!

 

そして歴史やお城の素晴らしさを色々な人に知ってもらいたい。

その思いでブログを始めました。

本当に人の為になるのはお城や歴史についてもっと詳しい方の記事でしょう。

でも私はブログを通して成長し、皆さんにより楽しんでもらえるよう頑張ります。

 

拙いブログですが、どうぞ本年度もよろしくお願いします★